加藤弘康
菅沢亮
2021年度 卒業生答辞
柔らかな日差しが注ぐこのころ、春の訪れを感じます。この良き日、私たちは旅立ちの時を迎えることになりました。卒業生を代表致しまして、感謝申し上げます。
新しい地に足を踏み入れ、私は初めてのアルバイトとして、もぢょいに入りました。初めは「あんなやつ入れない方がいいですよ。台風の目になりますよ」とバボさんに言われていたらしいです。川野大将によって何とかもぢょいに入ることができました。私は最初アルバイトなんてお金を稼げればいいと思っていました。しかし、温かいアルバイトのみんな、社員さん、感謝をしてくれるお客様、一人暮らしの自分にとっては、自分の家よりも居心地が良く、いつしかお金を稼ぐことを忘れて、もぢょいにいました。新しいポジションをやりたい
、発注をしてみたい。そんな風に社員さんを困らせていたことも覚えています。
2年目。その2にとって初のアルバイト営業を経験しました。アルバイトリーダーの拓人さんと14-Lを共にし、アルバイト営業前日はいつも自分の家でお酒を飲んでどんな営業になるかを話していました。その他にも、初めはあんなこと言っていたバボさんにもシフト作成を任せてもらいました。この経験から社員さんたちがどれだけ自分たちのことを考えてくれているかを知り、もぢょいにいるだけではなく、社員さんたちを助けたいと思うようになっていきました。
3年目。先輩方のほとんどが卒業し、気づけば自分が先輩の立場になっていました。後輩たちの指導も経験し、人に教える大変さを学びました。また自分たちに一番近かった先輩たちが卒業し、自分たちの卒業を実感するようにもなりました。
そして4年目、最後のもぢょい生活が始まりました。しかし、新型コロナウイルスが流行。緊急事態宣言により休業を余儀なくされ、宣言が終了しても時短営業。今までもぢょいが
生活の中心となっていた自分にとって、耐え難い状況になりました。特に今年の卒業生は、前例にない就職活動、バブルを超えた就職氷河期、なかなか就職が決まらなかったメンバーもいると思います。今まで楽しんでいたもぢょいでも多くは働くことができず、アルバイトの掛け持ちもし、もぢょいから心が離れていきそうな非常につらい1年間だったと思います。私も別の場所でアルバイトを始めていました。しかし、他のアルバイトを経験したことで気づけたこともありました。やっぱりもぢょいがいい。他のアルバイト中ずっとそのことが頭から離れませんでした。感謝をしてくれる社員さんもいない。顔があっても話さないスタッフ。もぢょいがどれだけ自分にとって大きな存在になっていたかを改めて実感することができた。そんな一年になりました。
私にとって、もぢょいで過ごした4年間は決して短いものではありません。毎日が充実し、その一日一日に思い出が詰まっています。大学生としてのアルバイト生活をこのもぢょいで過ごすことができ、幸せでした。
後輩のみんな。もう頼れる先輩たちはいません。今度は君たちが中心となり、もぢょいを引っ張っていく番です。ただ一つ覚えていてほしいことがあります。もぢょいの社員さんはみんな無理をします。アルバイトを助けたい一心でスタッフに弱音を吐くこともないと思います。疲れた姿も見せてくれないと思います。そんな社員さんたちを助けてあげてください。些細なことでいいです。作ったものを一つ自分から提供する。洗い場を一回回す。そんな些細なことが社員さんを、もぢょいを助ける一歩につながります。しかし、自分が疲れてしまうこと、悩んでしまうこともあると思います。そんなときは遠慮せず、卒業生を頼ってください。自分たちはもぢょいの味方です。無理をせず、もぢょい生活を楽しんでいってほしいと思います。
牧元社長をはじめ、社員さん方には、言葉に表すことができないくらい感謝しています。今は一番つらいときだと思います。しかし、卒業生はどれだけもぢょいがいい場所か知っています。活気あふれ、お客様とスタッフがコロナを忘れ、心から楽しめる。もぢょいには、そうできる力があるとわかっています。中にはこの地を離れてしまうスタッフもいますが、卒業生一同もぢょいを愛し、応援しています。そのことを忘れないでください。無理だけはせずに今をみんなで乗り越えてほしいと思います。
大将、智也さん、千晶さん、裕介さんには一番感謝しています。どうしようもなく生意気で頑固で、喧嘩もたくさんしたし、たくさん迷惑をかけたと思います。ですが、心許せる4人だからこそ、自分らしくもぢょい生活を楽しむことができました。本当にありがとうございます。
最後に、卒業生の皆。ほんとにありがとう。みんながいてくれたから営業で忙しいときも乗り越えていけました。私にとってみんなは一生の仲間です。またみんなでもぢょいで飲めることを楽しみにしています。
今後、私たちは新しい地に踏み出していきます。苦しいときもくじけず、一歩一歩進んでいき、活躍する私たちを、楽しみにしていて下さい。
最後になりましたが、社員さん方、スタッフの皆さん、関わっていただいた方々に心からの感謝を申し上げ、答辞とさせていただきます。
2021年度 卒業生代表 菅沢亮